読書月間2020

2020年10月は私だけ読書月間(11月も!)

あらすじ

積読をすこしでも減らしたい。その想いを胸に2020年10月を読書強化月間とした私であったが、つい数日前に図書館から本を借りたばかりで・・・。

実態

10月01日 +1冊
読書月間の記念すべき1日目。『フィンテック やさしく知りたい先端科学シリーズ4』を読む。図書館から借りた本。ファイナンスとテクノロジーで「フィンテック」なんだって。変な言葉を作るなよ。

10月04日 +2冊
一日坊主になるところだった。まず電子書籍で『点と線』を読んだ。会話文の多いライトな文章で読みやすかった。読了に1時間半もかからなかった。それにしても電子書籍で読んだものを「冊」と数えるのに抵抗がある。それから図書館から借りた『掃除婦のための手引き書』を読んだ。失敗した。短編集だ。短編集というだけで心が死んでしまう。読み終える2時間20分のあいだにTogglのタイマーを11回も止めた。短編集では集中力を維持できない。維持したところで強制的に断たれるし。次は長編を読みたいところだが平日では大して頑張っていない仕事の疲れから読む気が起きない。軽く読めるものから軽く読もう。

10月05日 +1冊
『時短術大全』を読んだ。図書館から借りた本。この手の本にしてはめずらしく読了に1時間もかかった。メモ帳の1行目に「.LOG」と書いて保存するとファイルを開くたびにタイムスタンプが入力されるんだって。あっそ。

10月09日 +1冊
また日が空いてしまった。火曜日におそろしい罪を犯してしまい金曜日まで放心状態だったのだ。というわけで『新しい道徳 「いいことをすると気持ちがいい」のはなぜか』を読了した。話題などから最近に書かれたものだと思っていたら本の最後に2015年に刊行されたものですと書いてあって絶望した。この5年間で何も変わっていない。「アマゾンだアップルだグーグルだなんだと」世界も変わっていない。

10月11日 +1冊
読書月間と言いながらまったく読めていない。『図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』を読了した。AmazonのプライムデースタンプラリーでPrime Readingの本を読むことが条件のひとつだったからすぐ読めそうなものを読んだ。金利が低すぎることについて「今は金利はもらえないけど、物価もあがってないから」セブンの弁当の底はあがっているぞ。

10月16日 +1冊
前回から5日も空いとる!!! 図書館から借りた本の返却日を過ぎてしまって心が苦しくなってきた。というわけで読んだ。というわけにはいかなかった。KindleUnlimitedで『ひとつずつ、ひとつずつ』を読んだ。なんで図書の本でもなければ積んでいる本でもないものを読んだのか。プライムセールでKindlePaperWhiteを購入してお風呂で読んだからだ。お風呂には毎日入る。つまり毎日読める。アメリカ人の書くエッセイだか自己啓発だか体験談のようなものに抱いている<とにかく冗長で自分語りが長くやたらと話が脱線するイメージ>が強化された。1時間もかからずに読了するクソみたいな日本のビジネス書とは手段の異なる薄っぺらさである。たくさん書くとたくさんお金がもらえるのかな。

10月18日 +2冊
図書館で借りた本を2冊読んだ。まず『キングジム 人も組織もうまくまわりだす 超整理術213』を読了。タイトルと目次詐欺。213種類の整理術が載っているわけではない。目次は確かに213まで振られているがまとめて書けばよいことを細分化して量があるように見せかけているだけ。薄っぺらさにはこういうバリエーションもある。そして『ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか?(上)』を読む。数年前のこと。『薬草まじない』に出てきた「第一の<心>」と「第二の<心>」に「似たような話を違う本で読んだ!」と思ったが、訳者あとがきを読んでもネットの感想を眺めてもだれもなにも書いていなくて苦しんだことがあった。前に手がかりを見つけていつか読もうと思った本がこれ。そうそう。「システム1」と「システム2」。読んだことがなかった。

10月21日 +2冊
前回から3日も空いている。図書館から借りた『ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか?(下)』を読了する。これで返却期限の過ぎているものはすべて読み終わった。よかった。よくない。そして同時並行で『予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』も読んでいた。あまりに同時に読んでいたのでどちらに書いてあったことかわからなくなって混乱した。下巻の印象がよくなかったので『予想どおりに不合理』のほうが好み。ピーク・エンド!

10月23日 +1冊
『ある男』を読了した。ずっと前に購入した電子書籍。この著者名に見覚えがあり「有名な作家なのだろう」と思って買ったはずだ。私は有名な本か有名な人が書いた本しか読みたくない。ところで著者名に見覚えがある理由として本当に有名である他に「よく著作がセールされている」がある。確認するとこの人の違う本もセールで買って積んでいた。しかしその違う本は一応有名らしい。映画になっている。映画でもよく思うことだが『風とともに去りぬ』は映画が有名で小説も有名になったのだろうか。それとも偉大な小説が多くの人にしっかりと読まれて評価された結果、有名な映画が作られたのだろうか。そもそも映画を観ていないからわからない。普及版などで安くて手に入れやすい名作はみなが語りやすいからさらに名作になると考えたこともある。私にはなにもわからない。セールで何度も見たから有名になったのか有名だから何度もセールされているのか判断がつかないように。

10月24日 +1冊
『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編3』を読了した。新刊を追っている唯一のライトノベル。女どもが自由に動いている裏で宝泉がポイントを稼いでいると思うとじわじわくる。

10月25日 +1冊
『君は世界災厄の魔女、あるいはひとりぼっちの救世主』を読了した。昨日に引き続きライトノベル。ライトノベルは本当によう実しか新刊を追わなくなってしまった。どうせセールするから。エロゲも同じ理由で予約買いしなくなった。どうせセールするから。これもセールで買った。この作家の名前はよくセールで見る。

10月26日 +1冊
10月27日 +1冊
更新をサボっていた。『クワイエットルームにようこそ』と『老人賭博』を読了した。電子書籍。もう「はい」としか言えない(読んだことない)

10月29日 +1冊
『パワー』を読了した。これで図書館の本をすべて返却しおえた。もはや読書月間じゃなくて図書の本を返却月間。女がパワーに目覚めたことで男女の役割が入れ替わって女尊男卑になったという作中の考古学説を歴史小説にした男流作家と女性作家の手紙のやりとりから始まって終わるわけのわからない作品・・・ではなかったな。わけのわからない作品であってほしかった。資料を挟むタイミングはよくわからなかったけど。手紙の終わりより作中小説の一見さわやかな終わりのほうが惨いんだな。力を失っていろいろと学んだ女の子の結論が、守ってあげたから(あげられるから)彼は私のことをまちがいなく好きだってさ。結局パワー!

まとめ

結局10月は17冊を読了した。そのうち図書の本は7冊。こうして図書の本を返却月間が終わった・・・なんて無様な結果なのだろう? そもそも17冊というのが少なすぎるし積読はちっとも減っていない。2020年中に読みたいと思っていた本にも手をつけていない。これでは読書月間を過ごしたとは言えない。というわけで11月も読書月間にするしかない。

実態2

11月01日 +1冊
『重大事件に学ぶ「危機管理」』を読了した。電子書籍。序章の「かつての非行少年はまだ分かりやすかったが、いまは簡単にキレて人を殺したり、ゲーム感覚で凶悪な事件を起こすなど、大人にはほとんど理解不能の犯罪を起こす」の文章になんだこの新書は・・・と思いながらホーム画面に戻って著者名を確認したらそもそも新書ではなかった。電子書籍あるある。序章(全体の17%)以降は体験談でまとめてあってエッセイとして読むと面白かった。

11月05日 +1冊
体調がグロっていたので更新をサボってしまった。『若い芸術家の肖像』を読了する。なぜか読み始めるまでゲーテの作品だと思っていた。というよりゲーテの作品を読むつもりで読んだのに違った。おそらく教養小説のカテゴリでくくって勘違いしたっぽい。まったくゲーテではないのにタイトルと著者名を結びつけるクイズを出されたら「ゲーテ!」と答えてしまいそう。ノーゲーテ。

11月10日 +2冊
5日も空いていた! 読み応えのある長編を並行して読んでいるので進みが遅い。まず『決定版 サイバーセキュリティ 新たな脅威と防衛策』を読了した。図書館の本。また図書館の本か! 2018年11月に出た本らしいが2020年の本と言われても違和感がない。私の知識が2018年から更新されていないだけかもしれない。あるいは2019年がじつは存在しなかったのかもしれない。次に『断崖1』を読了した。あと4巻あるけど間違いなく傑作だろう。面白すぎて涎が出そうになる。練習や勉強をろくにしないで中途半端なお絵描きや詩作に取りかかっては飽きる空回り野郎が主人公なんだよ! 共感しかない。

11月11日 +1冊
『スキャナー・ダークリー』を読了した。電子書籍。フィリップ・K・ディックの本はそこそこ読んでいるはずなのに読める本が全然減らない。なんて多作。殺してくれと頼んだ無害な虫がトンボだとわかったカタギの女が「おとなしいとわかってたら、わたしが自分で殺したのに」と言ってヤク中ズがドン引きするエピソードが好き。コワ~。

11月14日 +1冊
連夜の寝落ちで時間がかかった。『ドン・カズムッホ』を読了した。Kindle Unlimited。読みかけていたことを思い出して読んだ。ハイライトを96個も引くぐらいには楽しんだ。でも解説とだいぶ読んだ感想が違ったな。解説では宗教の観点にまったく触れられていないけど本編の夥しい引用は単なる衒学やパロディなのだろうか。両義性のあるアレというとアラン・ロブ=グリエの『嫉妬』をまず思いだす。あっちのほうが真実がわからない。死後の回想のことも考えると「借金」に触れなくてはいけない気もする。「窓の等価性の法則」のことも。死後の回想を読みなおさないといけない。でもその前にいよいよ積んでいた『神曲』に向きあうときが来た。読書月間中に長編を・・・長編を倒す!

11月17日 +1冊
視力が下がった。びっくりした。仕事中に壁に掛けられたカレンダーを見た。日付が読めなかった。カレンダーの要ともいえる日付が。2mも離れていないというのに。思い当たることはひとつしかない。読書月間中に風呂にKindleを持ちこんで読書をするようになった。毎日30分~1時間。長風呂は健康によくないというし肉体にあらゆる症状が出て免疫力が低下している実感がすごい。隔週で体調が悪くなる。だからしばらく風呂で電子書籍を読むのは控えて素直に書籍の『断崖』を読み進めよう。電子書籍で購入している『神曲』はいずれ・・・。というわけで風呂で読んだ最後の電子書籍『異セカイ系』を読了した。ゼロ年代のパロディもの。たぶん。正直ゼロ年代には詳しくないがゼロ年代っぽいと言われている人たちの作品で見たような要素がたくさんあったからゼロ年代を象徴する大元のなにかがあって彼らはそれを下敷きにして書いているんだろうと想像できる。ところで具体的な例は挙げられないがメタフィクションものには高次でないストーリーが純粋につまらなくてキャラクターにも魅力がないのでフィクションについて倫理を問われても「こんな魅力のない物語やキャラクターのことなどどうでもいい」となる偏見がある。しかし『断崖1』の作中作は面白かった。主人公がかつての恋について自分を三人称で書いた原稿なんだけど『断崖』自体も三人称で書かれているから主人公が己を冷徹に客観視して書いているのか過去の原稿を読みながら現在の時間軸で思いだして感情を露わにしているのか曖昧な感じがあって後に置かれる「原稿はこれで終わっていた」の文章で前者なのかスゲーなさすが未完の天才主人公となる(でも読みなおすとやっぱり原稿でない気もする)(でも「思い出となったエピソード」ともあるし)。まあメタフィクションではない。でもこういう作中内で収まる範囲のメタが好き。文章が長い!

11月19日 +1冊
『大学生のための動画制作入門:言いたいことを映像で表現する技術』を読了した。図書の本。すごく前に予約してようやく借りることができた。高校の放送部でテレビドキュメントを作ったときのことを思い出した。そして私がむかしから映像系にだけはまったく興味が出なかったこともまた思いだした。

11月26日 +1冊
だいぶ空いてしまった。このままずるずると視力が悪くなって失明したらどうしようと思うと読む手が進まないけど久々に長風呂で読んだ。『涼宮ハルヒの直観』よう実のほかに追っているラノベがまだあった。既刊の内容はもうほとんど覚えていないが・・・よく読むと古泉の発言にハルヒしか頷いてないシーンが好き。

11月28日 +1冊
『街角図鑑』を読了した。電子書籍。回収ボックスがとてもエッチだと気づいた。街がどんどんエッチになる本。

11月30日 +1冊
『カンディード』を読了した。電子書籍。読書月間の最後にこれを読んでよかった。皮肉があまりにもストレート過ぎてずっとニヤニヤする。とはいえ読むのには勇気がいった。なにせあらすじからして善良で生まれつき恵まれているお坊ちゃんが無様な人間のせいでかなしい目に遭いそうだ。そういう展開は非常につらい。『オブローモフ』とか『王子と乞食』とか。あと『嵐が丘』もつらかったな。これらはつらさが作品のよいところにつながっているけど『タイタンの妖女』は病んだ人間の嫉妬・作為・悪趣味感がテーマや構成を上回っていないからイヤ。なーにが利用してくれてありがとうだ。でもこの作品はまったくつらくなかった。主人公のハートが強すぎるしすぐ殺しすぎる。エンタメとしても最高に面白いのはおいといて、この作品のいいところは最初に掲げられたものをひっくり返すだけで終わらなかったこと。ほんとうに楽しい小説だった。読書月間完!

まとめ

積読の消化はむずかしい。本当に面白い本はすぐに読むから。なぜ積んでいたかといえば、日々の生活よりその本が面白くないと直感で判断したからで、音楽の出だしを聴いてスキップするようなもの。出だしがよいと思えなかった曲はだいたい最後まで聞いてもムダ。だから今回の読書月間で読んだ本もほとんど最近購入したものだ。五年前に購入した本を読む気にはなれない。1826日もあって読みたいと思わなかった本なんて絶対につまらない。つまり直感で「面白くなさそう!」と思う本を購入してしまうから悪いのだ。電子書籍でセールだからといって買ってはいけない。セールはどうせ何回でもある。一度セールした電子書籍は何度でもセールする。それを忘れないようにしよう。

とはいえ11月は11冊しか読めなかった。11冊! むかしはもっと本を読んでいたのになと思いはするが、それは当時カフェイン漬けで体調が悪かったせいかもしれない。私の少ない知人のなかの少ない読書家は全員病んでいた。ネットで見かける毎日数冊読んでいるという人もやっぱり病んでいる。ここでいう病んでいるとは通院歴や入院歴があったり睡眠薬を飲まないと眠れなかったりその他いろいろな薬を服用しており不登校歴休職歴などがあり精神が不安定という意味だ。しかもきまって攻撃的かつ陰険で性格が悪い。彼らはきっと『タイタンの妖女』が大好きだろう。

結論。いろいろと諦めて少しずつ消化していこう。ここで積読に焦って追い詰められたら読書家になってしまう。ひとまず11月中に読み終わらなかった『断崖』を読む勇気をもつところからはじめることにする(お坊ちゃんが破滅フラグを立てていくのでソワソワして続きを読めない)。