きえないあのあと

あのあと、青年の足跡が消えなくなったオンライン小説です。

リンク

小説家になろう

冒頭

 足跡が自然に消えてなくなるということはありえない話です。覚えていますか。君はぼふぼふと音を立ててまっさらな雪を潰してゆきました。なんの躊躇もなく、です。捨て置かれた事実は君を糾弾できる時が来るまでじっと待っています。しかしこうして見渡すかぎり一面は真っ平らである? そうです、そこがおかしいのです。ねえ、雪は等しくこんこんと降り積もってゆきます。だったらどうして真っ平らになるのでしょう。最初にへこんでいたところは、最後にもへこんでいるべきでしょう?

情報

  • 2016年06月15日
  • 3159文字